三田市 少林寺拳法|初めての武道体験──昭和でも令和でも、子どもの不安は同じ
- sandaminami-doin
- 4月25日
- 読了時間: 4分
更新日:4月29日
(道場のすみっこから # 28)
【2026年5月25日の記録】

初めて武道の道場に来るとき、
子どもは誰でも少し不安になります。
昭和でも令和でも、
半世紀たっても、この気持ちは変わりません。
そして、子どもが不安なら、親御さんも同じです。
これは、私が小学5年生のときに、
初めて多度津の旧本部道場に連れて行かれた日の話です。
三田市で少林寺拳法を始める子どもたちへ
■ 初めて道場に行った日(1969年)
私が初めて道場に連れて行かれたのは、
1969年4月末、小学5年生のときでした。
理由ははっきりとは分からなかったけれど、
3月にケンカで負けて、
3日連続でボロボロになって帰宅したことが
思い当たる出来事でした。
母に連れられて道場へ行くと、
同じクラスの M 君もお父さん・お母さんと一緒でした。
正直に言うと、怖かった。
当時の子供の習い事といえば「習字」「そろばん」。
「柔道」「剣道」は聞いたことがあるけれど、
「ケンポウ? それ何?」という時代です。
殴るのか、蹴るのか、投げるのか。
何をするのか分からない。
でも、親父に「嫌だ」とは言えない。
気づいたら、その日が来ていました。
■ 道場の空気に圧倒される
道場の門の前には男の先生が立っていて、
M 君のお父さんと合掌礼を交わしていました。
合掌礼を知らない私には、
それだけで“特別な場所”に来たような気がしました。
門から玄関、そして板の間の道場へ。
打ち水がされていて、
その清らかな空気が今でも印象に残っています。
そのとき門前に立っていたのは、
当時の本部道院長・三崎先生。
後になって、そのことを知りました。
■ 初めての武道体験──鎮魂行も技も、すべてが初めてだった
私と M 君は、学校の体育と同じトレパン姿。
大人拳士に混じって「鎮魂行」を受けました。
皆でお経のようなものを唱え、
座禅のときに打棒の「バシッ」という音が響く。
心臓が止まりそうなほど驚いて、
思わず飛び上がったのを覚えています。
そのあと、先生に声をかけられ、
道場の二階へ案内されました。
そこには5〜6人の小学生拳士がいました。
先生は私達を、
「おい、アメリカから新しい拳士が来たぞ」
と茶化して紹介してくれました。
今思えば、
緊張して固まっていた子どもの不安をほぐすための
とても上手な“受け”の技 だったのだと分かります。
その日に教わったのは、
合掌礼、結手、座り方、立ち方、構え、振子突、蹴り。
今も昔も変わらない“定番”です。
■ 「怖い」から「ちょっと楽しい」へ
学校では友達がキックボクシングの真似事をしていたけれど、
僕は今、ちゃんとした先生から基本を教わっている。
「一生懸命やれば、誰よりも強くなれるかもしれない」
そんな気持ちが、少しだけ芽生えました。
帰り道、母と帽子屋さんに寄って道着を注文しました。
小学生の道着をオーダー。
今思えば、あれが一番高価な道着だったかもしれません。
怖かった道場が、
帰る頃には「次も行ってみようかな」に変わっていました。

■ 初めての武道体験を迎える子どもたちへ
今でも、小学5・6年生くらいの子が
不安そうに道場に入ってくると、
いつも「あの時の自分」を思い出します。
初めての武道体験は、
昭和でも令和でも、子どもにとってはとても不安なものです。
親御さんも同じだと思います。
だから私は、
あの日の先生がしてくれたように、
まずは不安をほぐしてあげたいと思っています。
「武道って怖い」
「何も分からない」
「できるか不安」
そんな気持ちで来ても大丈夫。
きっと楽しくなれるし、
そのための準備は、こちらで心得ています。
そのときは意味が分からなくても、
あとになって、少しずつつながっていくものがあります。
武道とは、
そういう世界なのかもしれません。
三田市で少林寺拳法を体験してみたい方へ、
市民スポーツ教室でも、同じように静かに体験していただけます。



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