受身
- sandaminami-doin
- 4 日前
- 読了時間: 3分

(道場のすみっこから # 25)
【2026年3月27日の記録】
1970年の1月、先生からこう言われました。
「新しい本堂の落成式で組演武をするぞ」
年末の稽古納めでの単独演武は散々でしたが、
なぜか「次は上手くやるぞ」と思いました。
山門衆の先生たちのように上手な演武をするには、
まず受身をしっかりしなければいけない。
少年部は畳の上で練習していましたが、
一般拳士のように板の間で受身を取るのは正直怖い。
それでも、何度も何度も練習しました。
柔道の受身も教えてもらい、これも必死で繰り返しました。
ある日、誰もいない道場で思い切り飛び込んだら、
背中から落ちて呼吸が止まりました。
それでも、練習を続けました。
春頃、小学校の休憩時間にサッカーをしていたときのことです。
ゴールに向かって走っていると、
誰かの足が私の足めがけて飛んできました。
その瞬間、プチッとテレビの画面が消えるように、
周りの光景が一瞬だけ消えました。
気がつくと、目の前にはゴールポスト。
そのまま思い切り蹴ると、見事にシュートが決まりました。
振り返ると、みんなが立ち止まって私を見ています。
校舎の窓からサッカーを眺めていた男の先生が、
窓枠を飛び越えて走ってきました。
「おい、大丈夫か」「どこを打った」「ケガはないか」
何を言われているのか分かりませんでした。
教室に戻ると担任の先生も心配し、
家に帰ると母が全身を確認しました。
でも私は、転んだ覚えがありません。
その日の夜、布団の中でふと思いました。
……もしかして、受身?
何日か後、図書室で隣のクラスの女子が
「○○君、空中を飛んでみて」と言いに来ました。
ああ、やっぱり私は何かやったんだ。
一条直也みたいなことを、
私は本当にやっていたのかもしれません。
今になって思うのは、
人間は繰り返し練習したことは、いざというときに無意識で出るということです。
武道というと「強さ」のイメージがあるかもしれませんが、
実はそれだけではありません。
転んだときに体を守ること。
とっさの場面でケガをしにくくなること。
そういう力も、自然と身についていきます。
実際、子どもは日常の中でよく転びます。
走ったり、遊んだり、自転車に乗ったり。
そのときに「どう転ぶか」で、ケガの大きさは変わります。
そんな体の使い方も含めて、
気軽に体験できる教室を行います。
三田市市民スポーツ教室
「少林寺拳法体験」
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