強くなれば、正しい行動ができる
- sandaminami-doin
- 2 日前
- 読了時間: 3分
(道場のすみっこから # 31)
【2026年6月17日の記録】

少林寺拳法の指導をしていると、
子どもたちに必ず伝えたい言葉があります。
「強くなれば、正しい行動ができる」
これは、私が少年時代に身をもって知ったことです。
◆ 小学五年生──弱い立場の痛み
私は小学生の頃、体育が苦手で「採点委員」をさせられていました。
運動ができない子、弱い子──そんな扱いでした。
休み時間になると、教室ではプロレスごっこが始まります。
強い子が弱い子を捕まえて技をかけて遊ぶ。
私もその一人でした。
弱い立場の痛みは、よく分かっていました。
◆ 少林寺拳法を始めて、少しずつ変わっていった
五年生の春、私は少林寺拳法を始めました。
最初は痛いし怖いし、気が進まなかった。
それでも続けるうちに、少しずつ心が強くなっていきました。
ある日、強い子たちに「コブラツイストをかけさせろ」と言われ、
私は静かにこう返しました。
「いいけれど、僕も新しい技を試したいんだ。逆小手っていうんだけど」
見様見真似のプロレス技とは違い、
私は少林寺拳法で習った逆小手を知っていました。
それ以来、誰も私に技をかけようとはしなくなりました。
強くなったのは、技ではありません。
心でした。
◆ 弱い子がいじめられているのを見て、思わず声が出た
ある日、弱い子が技をかけられているのを見て、胸が痛くなりました。
かつての自分と同じだからです。
気づいたら、声が出ていました。
「やめてやれ。嫌がっているじゃないか。」
教室が一瞬、静まり返りました。
言った瞬間、「しまった」と思いました。
怖かった。
放課後、裏庭に来いと言われました。
逃げませんでした。
◆ 裏庭で分かったこと
放課後、一人で裏庭に行きました。
相手は仲間を連れてやってきました。
ところが近づいてきたそいつは、
急にニコッと笑って言いました。
「一緒に帰ろう。」
その瞬間、私は気づきました。
“この子たちは、本当は強いわけじゃない。
弱い者にだけ強く見せていただけなんだ。”
そしてもう一つ。
「強さとは、正しいと思うことを言える心だ」
そう知りました。
◆ 少林寺拳法が育てる「本当の強さ」
少林寺拳法は、技を学ぶだけの武道ではありません。
弱い立場の痛みが分かる
正しいことを言える
仲間を守れる
逃げない心が育つ
こうした “心の強さ” を育てる武道です。
当時の私は、他の子がテレビを見ている時間に、
痛みをこらえながら拳法の練習を続けていました。
その積み重ねが、 少しずつ「負けない心」を育ててくれていたのだと思います。
だからこそ、あの日、声を出すことができたのです。
◆ ご父兄の皆さまへ──子どもは変わります
私は、自分の経験から確信しています。
子どもは、教育で変わります。
練習で変わります。
環境で変わります。
少林寺拳法は、 ただ強くなる場所ではありません。
正しい行動ができる心を育てる場所です。
「うちの子も変われるだろうか」
そう思われる方こそ、ぜひ体験してほしい。
子どもは、
正しい環境と、正しい教育があれば、
必ず良い方向に変わっていきます。
私が変われたのですから。



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