2024.1.27 「月刊武道」の表紙絵から
- sandaminami-doin
- 2024年1月27日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年5月19日

今月号「月刊武道」の表紙絵を見て、昔読んだ童話のことを思い出しました。「龍年の新年号」ということなのでしょう。絵の「解説」を見ると「信州に伝わる泉小太郎の伝説から」ということでした。
へぇー、そういうことだったのか。あれから、半世紀も過ぎて知りました。
図書館で探してみました。今でも在ったことにビックリです。もちろん製本、美装は変わってますけど。
「龍の小太郎」
松谷みよ子の名作。彼女によって集められた日本各地の民話。断片化されていた民話を、このままではいけない、祖先の残してくれた話をよみがえらせ、日本の子供に残したいという思いから「龍の小太郎」を書き始めたそうです。作品には、彼女の当時の人生観や置かれた環境も影響しているようです。
北の湖に住むという龍を探す旅。赤鬼、黒鬼、天狗様、雷様、千里の馬、にわとり長者、雪女、村人を助けたり、助けられたり。太郎は冒険を重ねながら成長していきます。そして、最後に龍に願ったことは・・・。
少年少女に伝えたいもの・・・太陽の光や風の様子に季節を感じ、花の可憐さに心を留める日本人の昔からの感性がある。また、故郷に思いを馳せ、他人を思いやる。不正を恥じ、悪には果敢に立ち向かう武道(武士道)精神がある。夢と勇気と希望。遠い祖先から受け継いできた大切なものを忘れないように。いろんなものが一杯詰まっている。
今の子は、動画があるので、読まないのかもしれませんが・・・私はドキドキ、ハラハラしながら夢中で読んだように思います。【道院長 石井】
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