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2024.1.27 道場のすみっこから #16|「月刊武道」の表紙絵から——龍の小太郎と、受け継がれるもの

  • sandaminami-doin
  • 2024年1月27日
  • 読了時間: 2分

更新日:5 日前

今月号の『月刊武道』の表紙絵を見て、ふと昔読んだ童話のことを思い出しました。 「龍年の新年号」ということなのでしょう。 絵の解説を見ると、「信州に伝わる泉小太郎の伝説から」とありました。

——へぇ、そういうことだったのか。 あれから半世紀も過ぎて、ようやく知りました。

気になって図書館で探してみたら、今でもその本がありました。 もちろん装丁は変わっていましたが、あの物語は、ちゃんと残っていました。


『龍の小太郎』

松谷みよ子さんによる名作です。 彼女は、日本各地に伝わる民話を「このままでは消えてしまう」と感じ、断片化された話を集めて、子どもたちに残そうとこの作品を書いたそうです。 その背景には、彼女自身の人生観や、当時の社会への思いも込められているようです。


物語は、北の湖に住むという龍を探す旅。 赤鬼、黒鬼、天狗様、雷様、千里の馬、にわとり長者、雪女… 太郎はさまざまな出会いと冒険を重ねながら成長していきます。 そして最後に、龍に願ったことは——


この物語には、少年少女に伝えたいものがたくさん詰まっています。

太陽の光や風の匂いに季節を感じ、花の可憐さに心を留める感性。 故郷を思い、人を思いやる心。 不正を恥じ、悪に立ち向かう武士道の精神。 夢と勇気と希望。 遠い祖先から受け継いできた、大切なもの。


今の子どもたちは、動画やゲームが身近にある時代。 もしかしたら、こうした物語に触れる機会は少ないかもしれません。 でも私は、あの頃、ドキドキしながら、夢中でページをめくっていたことを、今でもはっきり覚えています。

物語は、心の中に“道しるべ”を残してくれる。 そんな気がします。【道院長 石井】




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